大阪で親の介護施設を探す方法|特養・老健の入り方ガイド
親に介護が必要になったとき、何から始めればいいか分からない方がほとんどです。このページでは、実際に大阪で親を特養に入所させた経験をもとに、施設の探し方から入所までの流れを解説します。
1親に介護が必要になったら最初にやること
要介護認定を申請する
施設に入るには要介護認定が必要です。まず住んでいる区の区役所(介護保険担当)に行って申請しましょう。
- 申請場所:親が住んでいる区の区役所(大阪市の場合は各区の保険福祉課)
- 必要なもの:介護保険被保険者証(65歳以上なら届いているはず)、本人確認書類
- 家族が代理で申請できます(本人が行けない場合がほとんど)
- 地域包括支援センターに電話すれば、申請の手伝いもしてくれます
認定調査の流れ
申請すると、後日認定調査員が自宅や病院に来て、本人の状態を調査します。
- 調査員が本人の体の動き、認知機能、日常生活の状態をチェック
- 主治医の意見書も必要(区役所から主治医に依頼してくれる)
- 申請から結果が出るまで約30日(混雑時はもっとかかることも)
- 結果は「要支援1〜2」「要介護1〜5」「非該当」のいずれか
要介護度の目安
| 区分 | 状態の目安 | 入れる施設 |
|---|---|---|
| 要支援1〜2 | 日常生活はほぼ自立。一部支援が必要 | デイサービス、サ高住など |
| 要介護1〜2 | 食事や排泄に一部介助が必要 | 老健、有料老人ホーム、グループホームなど |
| 要介護3〜5 | 日常生活全般に介助が必要 | 特養(原則要介護3以上)、老健、有料老人ホーム |
2施設の種類と違い
「介護施設」といっても種類がいくつかあります。費用と入りやすさが大きく違うので、まず全体像を把握しましょう。
特別養護老人ホーム(特養)
- 費用が安いのが最大のメリット(月額5〜15万円程度)
- 原則要介護3以上が対象(やむを得ない事情があれば要介護1〜2でも申込み可能な場合あり)
- 終身利用できる(看取りまで対応する施設も多い)
- 人気が高く、待機者が多いのがデメリット。大阪市内でも数ヶ月〜1年以上待ちの施設も
- 公的施設なので安心感がある
介護老人保健施設(老健)
- リハビリをして在宅復帰を目指すのが本来の目的
- 入所期間は原則3〜6ヶ月(実際にはもう少し長くいられることも)
- 費用は月額8〜15万円程度
- 特養が空くまでの「つなぎ」として利用するケースも多い
- 要介護1以上が対象
有料老人ホーム
- 民間運営で、入居のハードルが低い(要介護度が低くても入れる)
- 費用は高め。入居一時金0〜数百万円+月額15〜30万円程度
- サービスの質は施設によって差が大きい
- 「介護付き」「住宅型」「健康型」と種類がある
- 急ぎで施設を探しているときの選択肢になる
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
- 見守りサービスが付いた高齢者向けの賃貸住宅
- 自立〜軽度の要介護の方向け
- 月額10〜20万円程度(家賃+サービス費)
- 介護が重くなると退去を求められることもある
施設の比較まとめ
| 施設タイプ | 月額費用の目安 | 対象 | 入りやすさ |
|---|---|---|---|
| 特養 | 5〜15万円 | 要介護3以上 | 待ちが長い |
| 老健 | 8〜15万円 | 要介護1以上 | 比較的入りやすい |
| 有料老人ホーム | 15〜30万円 | 施設による | 入りやすい |
| サ高住 | 10〜20万円 | 自立〜軽度 | 入りやすい |
3施設の探し方(実践編)
ここが一番大事なセクションです。正直に言うと、ケアマネに任せっきりにすると選択肢が限られます。自分でも積極的に動いたほうが、良い施設に早く入れる可能性が高くなります。
特養に入所したら終わりではありません。入所後も家族は頻繁に施設に通うことになります。洗濯物の受け渡し、体調急変時の呼び出し、面会、ケアプラン見直しの会議など、想像以上に行く機会が多いです。遠い施設だと家族が疲弊します。自宅から30分以内で行ける範囲を目安にしましょう。
方法① Googleマップで探す(一番おすすめ)
実際にやって一番よかった方法です。なぜGoogleマップが良いかというと、口コミと星評価が見えるからです。行政や地域包括支援センターからもらえる施設情報は冊子やリストの文字情報だけなので、実際の施設の良し悪しが分かりません。Googleマップなら、利用者や家族の生の声が読めます。
手順はシンプルです。
- Googleマップを開く
- 自宅周辺で「特別養護老人ホーム」と検索する(老健なら「介護老人保健施設」)
- 近くの施設がピンで表示される。星評価・口コミ・施設の写真をチェック
- 評価が高く、口コミの内容も良い施設をピックアップ
- 気になる施設に直接電話して「空きはありますか」「見学できますか」と聞く
- 見学の予約を取る
これだけです。施設側も見学の問い合わせには慣れているので、気負う必要はありません。「親の介護施設を探しているのですが」と言えば丁寧に対応してくれます。
方法② 地域包括支援センターに相談する
地域包括支援センターは、各区にある高齢者のための総合相談窓口です。ケアマネよりは頼りになります。
- 要介護認定の申請手続きを手伝ってくれる
- 介護全般の相談に無料で乗ってくれる
- 地域の施設リストは持っているが、情報は冊子ベースなので施設の良し悪しまでは分からない
- あくまで情報提供と相談が中心。施設探しを全部やってくれるわけではない
- 制度の手続きや申請関連はここに聞くのが確実
方法③ インターネットの検索サイトを使う
- WAM NET(ワムネット):厚生労働省の関連サイト。全国の介護施設を検索できる
- 介護サービス情報公表システム:大阪府の施設情報が確認できる
- 条件で絞り込めるが、情報が古い場合もあるので、最終的には電話で確認
ケアマネについて正直な話
要介護認定を受けるとケアマネジャー(介護支援専門員)が担当につきます。施設探しの相談もできることになっていますが、正直に言うと、施設探しに関してはほとんど役に立ちません。
実体験を含めて言うと:
- ケアマネの本業は在宅介護のケアプラン作成であり、施設探しは仕事の範囲外に近い
- 施設の具体的な情報(評判、雰囲気、空き状況)をほとんど持っていない
- こちらから「施設を探してほしい」と言っても、積極的に動いてくれることはまずない
- 結局、自分の担当業務(ケアプラン作成)の営業をしに来るだけ、というのが正直な印象
- 「ケアマネに相談すれば何とかなる」と思っていると、時間だけが過ぎていく
厳しい言い方ですが、これは実際に親の施設を探した人の多くが感じることです。施設探しはケアマネに頼らず、自分で動くものだと最初から思っておいてください。Googleマップで検索して、自分で電話して、自分で見学に行く。これが一番確実で早い方法です。
4見学から入所までの流れ
見学でチェックすべきポイント
施設は必ず見学してから決めましょう。パンフレットやWebサイトだけでは分からないことがたくさんあります。
- 清潔感:共用部分やトイレが清潔に保たれているか。においも確認
- スタッフの対応:入居者への声かけが丁寧か、忙しそうにバタバタしていないか
- 入居者の表情:穏やかに過ごしているか、放置されていないか
- 食事:可能なら食事の時間帯に見学する。メニュー表も見せてもらう
- レクリエーション:どんな活動があるか(リハビリ、季節イベントなど)
- 面会のルール:いつでも面会できるか、時間制限はあるか
- 医療体制:看護師の配置、提携病院の有無。急変時の対応も聞いておく
申込みに必要なもの
施設によって多少異なりますが、一般的に必要なものは以下です。
- 介護保険被保険者証のコピー
- 要介護認定の結果通知書
- 診療情報提供書(主治医に書いてもらう)
- 施設所定の申込書
- 健康診断書(施設によっては必要)
特養の待機について
特養は人気が高く、申し込んですぐ入れるとは限りません。
- 大阪市内では数ヶ月〜1年以上待ちの施設もある
- 複数の施設に同時に申し込むのが基本(5〜10カ所以上申し込む人も多い)
- 入所の優先順位は、要介護度の重さ、家族の介護力、待機期間などで決まる
- 待っている間は老健やデイサービスを利用してしのぐ
- 空きが出たら施設から連絡が来る。断ると順番が後ろに回ることもあるので注意
入所が決まったら準備すること
- 衣類:名前を書いた服を数セット(施設から指定リストがもらえる)
- 日用品:タオル、歯ブラシ、コップなど(施設によっては備え付けあり)
- 書類関係:保険証、介護保険証、お薬手帳、かかりつけ医の紹介状
- 自宅の家財整理:入所に伴い自宅の家具・家電の処分が必要になることも多い
5使える制度・費用の軽減と相談窓口
介護費用を軽減する制度
介護施設の費用は家計への負担が大きいですが、いくつかの制度で軽減できます。
負担限度額認定(特定入所者介護サービス費)
- 所得が低い方は、施設の食費・居住費が減額される制度
- 区役所で申請できる(介護保険被保険者証が必要)
- 所得段階によって自己負担額が変わる
高額介護サービス費
- 1ヶ月の介護サービスの自己負担額が上限を超えた場合、超えた分が払い戻される
- 申請が必要(初回のみ。以降は自動で支給される)
医療費控除
- 特養の自己負担額の一部は医療費控除の対象になる
- 確定申告で申告すれば、税金が軽減される
相談窓口一覧
| 窓口名 | 電話番号 | 備考 |
|---|---|---|
| 住吉区役所(保健福祉課・介護保険) | 06-6694-9859 | 要介護認定の申請、介護保険の相談 |
| 住吉区 地域包括支援センター(住吉区北) | 06-6694-0600 | 高齢者全般の相談・介護予防 |
| 住吉区 地域包括支援センター(住吉区南) | 06-6692-0072 | 高齢者全般の相談・介護予防 |
| 大阪市 総合コールセンター | 06-4301-7285 | 市政全般の問い合わせ(8:00〜21:00) |
| 大阪府 介護サービス情報公表センター | 06-6210-1270 | 施設情報の公表・相談 |
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