大阪で親の介護施設を探す方法|特養・老健の入り方ガイド

介護施設・特別養護老人ホームの外観イメージ
※ 情報は2025年6月時点のものです。最新の内容は各公式サイト・窓口でご確認ください。

親に介護が必要になったとき、何から始めればいいか分からない方がほとんどです。このページでは、実際に大阪で親を特養に入所させた経験をもとに、施設の探し方から入所までの流れを解説します。

このページで伝えたいこと:ケアマネや行政に任せっきりにせず、自分でも動くことが大事です。Googleマップで施設を探して直接電話する。これだけで選択肢がぐっと広がります。

1親に介護が必要になったら最初にやること

要介護認定を申請する

施設に入るには要介護認定が必要です。まず住んでいる区の区役所(介護保険担当)に行って申請しましょう。

  • 申請場所:親が住んでいる区の区役所(大阪市の場合は各区の保険福祉課)
  • 必要なもの:介護保険被保険者証(65歳以上なら届いているはず)、本人確認書類
  • 家族が代理で申請できます(本人が行けない場合がほとんど)
  • 地域包括支援センターに電話すれば、申請の手伝いもしてくれます

認定調査の流れ

申請すると、後日認定調査員が自宅や病院に来て、本人の状態を調査します。

  • 調査員が本人の体の動き、認知機能、日常生活の状態をチェック
  • 主治医の意見書も必要(区役所から主治医に依頼してくれる)
  • 申請から結果が出るまで約30日(混雑時はもっとかかることも)
  • 結果は「要支援1〜2」「要介護1〜5」「非該当」のいずれか
調査時のポイント:本人は調査員の前で「大丈夫です」と頑張ってしまいがちです。家族が同席して、普段の様子を正直に伝えることが大切です。「夜中に徘徊する」「トイレの失敗が増えた」など、具体的に伝えましょう。

要介護度の目安

区分 状態の目安 入れる施設
要支援1〜2 日常生活はほぼ自立。一部支援が必要 デイサービス、サ高住など
要介護1〜2 食事や排泄に一部介助が必要 老健、有料老人ホーム、グループホームなど
要介護3〜5 日常生活全般に介助が必要 特養(原則要介護3以上)、老健、有料老人ホーム

2施設の種類と違い

「介護施設」といっても種類がいくつかあります。費用と入りやすさが大きく違うので、まず全体像を把握しましょう。

特別養護老人ホーム(特養)

  • 費用が安いのが最大のメリット(月額5〜15万円程度)
  • 原則要介護3以上が対象(やむを得ない事情があれば要介護1〜2でも申込み可能な場合あり)
  • 終身利用できる(看取りまで対応する施設も多い)
  • 人気が高く、待機者が多いのがデメリット。大阪市内でも数ヶ月〜1年以上待ちの施設も
  • 公的施設なので安心感がある

介護老人保健施設(老健)

  • リハビリをして在宅復帰を目指すのが本来の目的
  • 入所期間は原則3〜6ヶ月(実際にはもう少し長くいられることも)
  • 費用は月額8〜15万円程度
  • 特養が空くまでの「つなぎ」として利用するケースも多い
  • 要介護1以上が対象

有料老人ホーム

  • 民間運営で、入居のハードルが低い(要介護度が低くても入れる)
  • 費用は高め。入居一時金0〜数百万円+月額15〜30万円程度
  • サービスの質は施設によって差が大きい
  • 「介護付き」「住宅型」「健康型」と種類がある
  • 急ぎで施設を探しているときの選択肢になる

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

  • 見守りサービスが付いた高齢者向けの賃貸住宅
  • 自立〜軽度の要介護の方向け
  • 月額10〜20万円程度(家賃+サービス費)
  • 介護が重くなると退去を求められることもある

施設の比較まとめ

施設タイプ 月額費用の目安 対象 入りやすさ
特養 5〜15万円 要介護3以上 待ちが長い
老健 8〜15万円 要介護1以上 比較的入りやすい
有料老人ホーム 15〜30万円 施設による 入りやすい
サ高住 10〜20万円 自立〜軽度 入りやすい
費用について:上記は目安です。実際の費用は施設や部屋のタイプ、本人の所得によって変わります。特養は所得に応じた負担限度額認定の制度があり、低所得の方はさらに安くなります。

3施設の探し方(実践編)

ここが一番大事なセクションです。正直に言うと、ケアマネに任せっきりにすると選択肢が限られます。自分でも積極的に動いたほうが、良い施設に早く入れる可能性が高くなります。

最重要:自宅から近い施設を選ぶこと
特養に入所したら終わりではありません。入所後も家族は頻繁に施設に通うことになります。洗濯物の受け渡し、体調急変時の呼び出し、面会、ケアプラン見直しの会議など、想像以上に行く機会が多いです。遠い施設だと家族が疲弊します。自宅から30分以内で行ける範囲を目安にしましょう。

方法① Googleマップで探す(一番おすすめ)

実際にやって一番よかった方法です。なぜGoogleマップが良いかというと、口コミと星評価が見えるからです。行政や地域包括支援センターからもらえる施設情報は冊子やリストの文字情報だけなので、実際の施設の良し悪しが分かりません。Googleマップなら、利用者や家族の生の声が読めます。

手順はシンプルです。

  1. Googleマップを開く
  2. 自宅周辺で「特別養護老人ホーム」と検索する(老健なら「介護老人保健施設」)
  3. 近くの施設がピンで表示される。星評価・口コミ・施設の写真をチェック
  4. 評価が高く、口コミの内容も良い施設をピックアップ
  5. 気になる施設に直接電話して「空きはありますか」「見学できますか」と聞く
  6. 見学の予約を取る

これだけです。施設側も見学の問い合わせには慣れているので、気負う必要はありません。「親の介護施設を探しているのですが」と言えば丁寧に対応してくれます。

口コミの見方のコツ:星の数だけでなく、口コミの内容をしっかり読みましょう。「スタッフが親切」「食事がおいしい」「いつも清潔」といったポジティブな声が多い施設は期待できます。逆に「対応が冷たい」「連絡が遅い」などの声が複数あれば要注意です。口コミが少ない施設は、見学で自分の目で確認するしかありません。
検索のコツ:「特別養護老人ホーム」だけでなく、「特養 ○○区」「介護施設 ○○(最寄り駅名)」など、エリアを絞って検索すると見つけやすくなります。一つのエリアで5〜10件くらいピックアップして、片っ端から電話するのが効率的です。

方法② 地域包括支援センターに相談する

地域包括支援センターは、各区にある高齢者のための総合相談窓口です。ケアマネよりは頼りになります。

  • 要介護認定の申請手続きを手伝ってくれる
  • 介護全般の相談に無料で乗ってくれる
  • 地域の施設リストは持っているが、情報は冊子ベースなので施設の良し悪しまでは分からない
  • あくまで情報提供と相談が中心。施設探しを全部やってくれるわけではない
  • 制度の手続きや申請関連はここに聞くのが確実

方法③ インターネットの検索サイトを使う

  • WAM NET(ワムネット):厚生労働省の関連サイト。全国の介護施設を検索できる
  • 介護サービス情報公表システム:大阪府の施設情報が確認できる
  • 条件で絞り込めるが、情報が古い場合もあるので、最終的には電話で確認

ケアマネについて正直な話

要介護認定を受けるとケアマネジャー(介護支援専門員)が担当につきます。施設探しの相談もできることになっていますが、正直に言うと、施設探しに関してはほとんど役に立ちません

実体験を含めて言うと:

  • ケアマネの本業は在宅介護のケアプラン作成であり、施設探しは仕事の範囲外に近い
  • 施設の具体的な情報(評判、雰囲気、空き状況)をほとんど持っていない
  • こちらから「施設を探してほしい」と言っても、積極的に動いてくれることはまずない
  • 結局、自分の担当業務(ケアプラン作成)の営業をしに来るだけ、というのが正直な印象
  • 「ケアマネに相談すれば何とかなる」と思っていると、時間だけが過ぎていく

厳しい言い方ですが、これは実際に親の施設を探した人の多くが感じることです。施設探しはケアマネに頼らず、自分で動くものだと最初から思っておいてください。Googleマップで検索して、自分で電話して、自分で見学に行く。これが一番確実で早い方法です。

ケアマネが役に立つ場面:制度の手続き(要介護認定の更新、サービスの変更など)や在宅介護のプラン作成は本業なので、そこは頼りましょう。ただし施設探しだけは、自分が主導で動くと決めたほうがうまくいきます。

4見学から入所までの流れ

見学でチェックすべきポイント

施設は必ず見学してから決めましょう。パンフレットやWebサイトだけでは分からないことがたくさんあります。

  • 清潔感:共用部分やトイレが清潔に保たれているか。においも確認
  • スタッフの対応:入居者への声かけが丁寧か、忙しそうにバタバタしていないか
  • 入居者の表情:穏やかに過ごしているか、放置されていないか
  • 食事:可能なら食事の時間帯に見学する。メニュー表も見せてもらう
  • レクリエーション:どんな活動があるか(リハビリ、季節イベントなど)
  • 面会のルール:いつでも面会できるか、時間制限はあるか
  • 医療体制:看護師の配置、提携病院の有無。急変時の対応も聞いておく
見学は複数の施設で:最低でも3〜5カ所は見学しましょう。比較しないと良し悪しが分かりません。1日に2カ所回るくらいのペースで、1〜2週間かけて回るのがおすすめです。

申込みに必要なもの

施設によって多少異なりますが、一般的に必要なものは以下です。

  • 介護保険被保険者証のコピー
  • 要介護認定の結果通知書
  • 診療情報提供書(主治医に書いてもらう)
  • 施設所定の申込書
  • 健康診断書(施設によっては必要)

特養の待機について

特養は人気が高く、申し込んですぐ入れるとは限りません。

  • 大阪市内では数ヶ月〜1年以上待ちの施設もある
  • 複数の施設に同時に申し込むのが基本(5〜10カ所以上申し込む人も多い)
  • 入所の優先順位は、要介護度の重さ、家族の介護力、待機期間などで決まる
  • 待っている間は老健やデイサービスを利用してしのぐ
  • 空きが出たら施設から連絡が来る。断ると順番が後ろに回ることもあるので注意
近い施設を複数申し込む:先ほど書いたとおり、入所後は頻繁に通うことになります。自宅から近い施設に複数申し込んでおいて、一番早く空いたところに入るのが現実的な戦略です。

入所が決まったら準備すること

  • 衣類:名前を書いた服を数セット(施設から指定リストがもらえる)
  • 日用品:タオル、歯ブラシ、コップなど(施設によっては備え付けあり)
  • 書類関係:保険証、介護保険証、お薬手帳、かかりつけ医の紹介状
  • 自宅の家財整理:入所に伴い自宅の家具・家電の処分が必要になることも多い

5使える制度・費用の軽減と相談窓口

介護費用を軽減する制度

介護施設の費用は家計への負担が大きいですが、いくつかの制度で軽減できます。

負担限度額認定(特定入所者介護サービス費)

  • 所得が低い方は、施設の食費・居住費が減額される制度
  • 区役所で申請できる(介護保険被保険者証が必要)
  • 所得段階によって自己負担額が変わる

高額介護サービス費

  • 1ヶ月の介護サービスの自己負担額が上限を超えた場合、超えた分が払い戻される
  • 申請が必要(初回のみ。以降は自動で支給される)

医療費控除

  • 特養の自己負担額の一部は医療費控除の対象になる
  • 確定申告で申告すれば、税金が軽減される
費用の相談は区役所へ:制度が複雑で分かりにくいですが、区役所の介護保険担当に「費用を安くする制度はありますか」と聞けば、対象になる制度を教えてくれます。遠慮せず相談しましょう。

相談窓口一覧

窓口名 電話番号 備考
住吉区役所(保健福祉課・介護保険) 06-6694-9859 要介護認定の申請、介護保険の相談
住吉区 地域包括支援センター(住吉区北) 06-6694-0600 高齢者全般の相談・介護予防
住吉区 地域包括支援センター(住吉区南) 06-6692-0072 高齢者全般の相談・介護予防
大阪市 総合コールセンター 06-4301-7285 市政全般の問い合わせ(8:00〜21:00)
大阪府 介護サービス情報公表センター 06-6210-1270 施設情報の公表・相談
※ 連絡先について:電話番号・所在地は変更になる場合があります。最新情報は大阪市住吉区役所の公式サイトでご確認ください。

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